ファームウェア6.5.0.7から6.9.0.2への変遷
1.ファームウェア6.5.0.7の次は6.6.0.2がリリースされました
(1) XPortにDNSサーバの設定が行えるようになりました
WebManagerのネットワーク設定にDNSサーバの設定欄が追加されました。
(2)で説明するマニュアルコネクションでドメイン名指定が可能となります。
申し訳ありませんが、RemoteIP設定欄やメールサーバIP設定欄は従来通り
IPアドレス設定のみ行えます。なおFactory Settingを実行しますと
DNSサーバ設定はクリアされます。
DHCP自動取得も可能です。自動取得の場合何を取得したかはモニターモードで
NCコマンドを発行すると分かります。(NSがネームサーバです)
0>NC
IP 192.168.000.010 GW 192.168.000.001 Mask 255.255.255.000
NS 192.168.000.001
0>
(2) マニュアルコネクションでのドメイン名指定使用例
「Cwww.xxx.com/80<CR>」のようにドメイン名を指定出来ます。
(先頭のCは接続コマンドを示す。80はポート番号)
HTTPサーバへのアクセスしてHTMLを取得する例
----------------------------------------------------------------------
Cwww.lantronix.com/80<CR> を発行しWebサーバにアクセスしてみます。
----------------------------------------------------------------------
正常にサーバにログイン出来たかどうかをレスポンスで確認します。
次にXPortのシリアルから、下記リクエストメッセージを発行します。
GET / HTTP/1.0<CR><LF>
Host: www.lantronix.com<CR><LF>
<CR><LF>
----------------------------------------------------------------------
注:HTTP通信のリクエストメッセージには、改行コード「<CR><LF>」が必須です。
以上のHTTP GETを発行しますと、HTTPサーバから情報を取得出来ます。
このようにマニュアルコネクションを用いて
・HTTPサーバ
・メールサーバ
・ダイナミックDNSでインターネットからアクセス可能なユーザー独自サーバ
など に入る事が出来ます。
但しHTTPサーバで大量の情報が来た場合取得し切れるかどうかは別です。
ご注意下さい。
6.6.0.2ではドメイン名に'-'ハイフンがありますとDNS問合せが正常に
行われない問題があります。
2.ファームウェア6.6.0.2の次は6.7.0.1がリリースされました
ファームウェア6.7.0.1では6.6.0.2のハイフンの問題が解決しております。
3.ファームウェア6.7.0.1の次は6.8.0.2がリリースされました
・TPC再送制御時のタイムアウト設定時間指定が可能となりました。
(出荷設定は500mSec)
・WebManagerログイン時のパスワード設定において
拡張パスワード対応も可能となりました。
・汎用IO設定画面で、ピン番号をCP1~CP3の記述に変更しました。
ファームウェア更新にはDeviceInstallerを使えます、WebManager
ファイルはWEB1から書く事を推奨致します。
(理由についてはDeivceInstaller日本語説明をご覧下さい)
4.XPort05R用に6.9.0.2がリリースされました。
・XPort05RからMACアドレスメーカーコードが0080A3になりました。
・ファームウェアの機能は6.8.0.2と同一です。
5.XPort05R用に6.10.0.1がリリースされました。
・ComPortRedirectorからシリアル周辺信号を制御するRFC2217は従来230kbpsまで対応でした。
本ファームウェアからは921kbps対応となりました。
・メニュー設定項に77FEh Acess Modesが追加されました。
・XPortのメンテ関係処理を行うモニターモードにおいて「VN」コマンドが追加されました。
実行例
0> VN
Firmware Version: 6.10.0.1
・なお、6.10.0.1はXPort03R/XPort04R用も別途用意用意されています。
6.XPort05R用に6.10.0.3がリリースされました。
Telnetパスワードを 0x77FE ポート経由で閲覧出来てしまう問題を修正しました。