エンドユーザに製品を出荷する際、デバイスサーバに固定IPアドレスを設定して出荷される場合があると思います。
この場合の注意点を述べます。
(1) | 「1.1.1.1」など適当なIPアドレスは使用せず、例えばプライベートアドレスの範囲である「192.168.1.XXX」などを使用下さい。 |
(2) | 同じ固定IPを全製品に設定する場合は、そのままでは同時に運用出来ない旨の注意書きを製品ドキュメントに記載して下さい。 |
(3) | 製品出荷時に同じIPアドレスを設定する作業等で順々に機器を入れ替える場合、pingが通らないケースが発生します。 これはある機器にpingしたあと、Windows内でMACアドレスとIPアドレスの対応表(arpテーブル)が数分間保持されるためです。 よって、pingが通らない場合はWindowsのarpテーブルをクリアして戴くか、デバイスインストーラーで再検索して戴くと、arpテーブルが更新されます。 |
(4) | 固定IP、サブネットマスクは設定してもルータを通した通信をしないならデフォルトゲートウェイの設定は無しにする事をお勧めします。 これはPCとデバイスサーバのIPアドレス空間が仮に違っている場合、デバイスインストーラーの検索パケットがデフォルトゲートウェイに流れて検索不可となるのを防ぐための処置です。 デフォルトゲートウェイ設定無しならば、デバイスインストーラーの検索パケットがPCに戻ります。 |