バインディング実行時のETCP起動パラメータについて


ETCPタスクに渡すパラメータを以下に示します。以下の図の例も参照してください。

SockVruPortId
TCP/IPバインディングのサーバのポート番号です。ディフォルトのポート番号は 1131 です。

RctNb(リソースコネクションテーブル)
バインディング時にローカルのETCPタスクへ接続できるリモートのプロデューサリソースの最大数です。
下の図では、"RctNb" はコンフィギュレーションにリンクされているバインディングの数ということになります。
デフォルト値は 100 で、これはETCPタスクが100個までのリソースとの接続を管理できるということになります。

IsctNb (インポートソケットコネクション)
バインディング時のリモートのプロデューサリソースの数を示します。個々のプロデューサリソースは、複数のローカルリソースへバインディングしていても、1つと数えます。

一方、下記の例のように、"IsctNb"は(異なるプロデューサリソースから)コンフィギュレーションへのバインディングリンクの数ということになります。
ディフォルト値は 100 で、これはETCPタスクは全てのローカルなコンシューマリソースに対して100までのリモートのプロデューサリソースを管理できるということを示します。

EsctNb (エクスポートソケットコネクション)
バインディングの、ローカルのプロデューサリソースの数(リモートへバインディングしているもののみ)+リモートのコンシューマリソースの合計です。
以下の例をご覧ください。
      1. コンフィギュレーション C1 のリソース R1 と R2 が両方とも、コンフィギュレーション C2 のリソース R3 のコンシューマのとき、C1とC2の間の接続は1個です。
      2. コンフィギュレーション C1 のリソース R1 が、コンフィギュレーション C2 のリソース R2 と R3 のコンシューマのとき、C1とC2の間の接続は2個です。

下の図からもいえますが、"EsctNb" はコンフィギュレーション外へのリンクと、ローカルのプロデューサリソース(リモートリソースへのみプロデュースしているリソース)の合計ということになります。
このパラメータもディフォルト値は 100 で、これはETCPタスクが、
    100個のリモート接続 - ローカルなプロデューサリソースの数
だけの接続を管理できることを意味します。

RBitNb(リソースバインディングインフォメーションテーブル)
これは各リモートプロデューサのホストのデータです。これは必ず "IsctNb" の値と同じでなければなりません。なぜなら、ISCTのエントリは必ずRBITエントリと一緒に使用されるからです。

NCRBSize(非変換レセプションバッファサイズ)
これはETCPタスクの全てのリモートプロデューサ用のトータルの通信バッファサイズのバイト数の合計です。
プロデューサ毎に12バイトのヘッダが付きます。
ディフォルト値は512で、これはETCPタスクは各リモートプロデューサ毎に500バイトを管理できることを意味します。

例1:

例2:

例3:


例4:

例5:


なお、パラメータの設定方法はターゲットのOSによって異なります。例えば、次のような手段があります。
  • "ETCP.ini" などの設定ファイルに格納しておく(WindowsNT版)
  • 環境変数で設定(OS-9,VxWorks)
  • ソースコードに直接記述する(デフォルト値の設定用として)
最終更新:
2009-03-19 16:04
改訂:
1.0
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