デバッグ通信時に問題が起こった場合などに、ワークベンチとターゲットのデバッグ通信の内容を表示させて原因を調べたい。


ISaGRAF Ver.4/5の場合

データのダウンロードやデバッグ通信時に問題が起こった場合などに、データサーバDTA_SRV.exeの通信状況をコンソール画面に表示することができます。
この機能を有効にするには、設定ファイル DTA.INI をテキストエディタなどで開き、[TRACE]セクションの全ての項目の値を ON にしてください。
("DTA.INI" は Ver.4/5のワークベンチインストールディレクトリの "bin" フォルダにあります。)

[TRACE]
TraceEvents=ON
TraceDialog=ON
TraceSpecial=ON
TraceLowLevel=ON
TraceCacheRefresh=ON
IxlCalls=ON

DTA_SRVの出力をファイルにリダイレクトして保存したい場合は、以下の要領で行ってください。
    1. 上記のように "DTA.INI" にトレースの設定を行ってください。
    2. ワークベンチを起動し、プロジェクトを開いてください。
    3. コマンドプロンプト(Winodows95/98ではDOSプロンプト)を起動し、カレントディレクトリを DTA_SRV.EXE のある場所に変更します。通常は、ワークベンチの"bin" ディレクトリです。
    4. ダウンロードボタンの状態によって、以下のように操作してください:

ダウンロードボタンが操作可能(グレイアウトされていない=オンラインデバッグ可能)な場合:
以下のようにタイプします。

dta_srv > DtaLog.txt

ダウンロードボタンが操作不能な場合(シミュレーションモード)
dta_srv /simul > DtaLog.txt

あとは通常通り、ダウンロード、シミュレーションまたはデバッグを行ってください。

デバッグの終了後、DTA_SRV は自動でストップし、"DtaLog.txt" ファイルにトレースした情報が保存されます。

このトレースファイルが空だったら、以下のように対処してください:

1.データサーバを強制終了したような場合、トレース結果のファイルの内容が失われることがありますので注意してください。
データサーバのトレースをしても必ずファイルが空になってしまう場合は、下記の方法で出力内容を弊社にお知らせ下さい。

まず、ファイルへのリダイレクトをしないように、コマンドプロンプトウィンドウで

dta_srv

と入力します。(DTaLog.txtを指定しません。)
このときのコマンドプロンプトの画面のハードコピーを取ってください。

2.コマンドプロンプトでより多くの情報を表示するには、ウィンドウのスクロール可能な行数を大きくします。コマンドプロンプトをスタートし、タイトルバーを右クリックします。ポップアップメニューが表示されるので、「プロパティ」メニューを選択します。ダイアログが表示されます。
WindowsNTでは、「レイアウト」タブを開き「画面のバッファサイズ」-「高さ」の数を大きくします。
Windows9Xでは、「画面」タブからサイズを変更してください(英語モードのみ)。日本語モードでは行数は変更できません。

3.コマンドプロンプトのウィンドウの中身をコピーするには
・ウィンドウのタイトルバーを右クリックして、「編集」-「範囲選択」を選びます。
・ウィンドウ内でドラッグして、全ての行を選択します。
・もう一度タイトルを右クリックして「編集」-「コピー」を選びます。
・メモ帳などのテキストエディタを開き、「編集」-「貼りつけ」(または Ctrl+V)を実行します。
最終更新:
2008-07-30 14:26
改訂:
1.0
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