アプリケーションシンボルテーブルとは?


他のアプリケーションや、ISaGRAFの通信タスクが、ISaGRAF変数を変数名を使ってアクセスする場合に使います。
例えば、ISaGRAF WindowsNT版ターゲットのDDEサーバやHiBEAMデータサーバはその一例です

シンボルテーブルは、変数の名前、型、ISaGRAFターゲット内部での格納位置の情報です。変数名からISaGRAF内部のアドレスを割りだし、データにアクセスできるようになります。
外部のアプリケーションから変数値の読み書きを行うには、下記のような流れになります。

外部アプリケーションがアクセスしたい変数の名前でリクエスト

カスタマイズしたターゲットが変数名からバーチャルアドレスを割り出す

カーネルのリアルタイムデータベースにアクセス


仕様の詳細はバージョンによって異なります。

ISaGRAF Ver.4/5の場合
全般

    シンボルテーブルは、ワークベンチでのリソースコードの生成の際、同時に作られるファイルです。リソースプロパティの「ターゲット/コード」タブで "TIC Code" を選択しておくと生成されます。
    シンボルテーブルはプロジェクトの各リソースフォルダに保存され、ファイル名は <リソース名>_SymbolsTarget.xtcです。

    シンボルテーブルには「完全なテーブル」と「縮小テーブル」があり、リソースのプロパティで指定します。
    「縮小テーブル」はターゲット側のメモリ資源節約を目的としたもので、変数辞書で「アドレス」を指定した変数の情報だけが格納されます。

    他にもシンボル情報を格納したファイルがあります。<リソース名>_SymbolsDebug.xtc ファイルは自動的に生成される内部的な変数を含め、全てのシンボルの情報が含まれます。


IXLクライアント

    シンボルテーブルは、ixlSymLoad()でロードします。シンボルテーブルのファイル名をプログラムの引数として渡すことで、IXLクライアントのプログラマーが任意のシンボルテーブルファイルを選択できるようにすることも可能です。

    もし必要があれば、あらかじめターゲットにダウンロードしておいたシンボルテーブルをixlUploadData( )でアップロードし、適当なファイルに保存することもできます。この後、上述のような手順でixlSymLoad() を使用してください。


OPCサーバ

    OPCサーバの構成設定時には、使用するプロジェクトのファイル(PRJLIBRARY.MDBファイル)を指定します。OPCサーバは、各リソースのシンボルテーブルを使用します。OPCサーバが使うファイル名は、各<リソース名>_SymbolsTarget.xtcです。
最終更新:
2008-07-30 13:47
改訂:
1.0
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