ISaGRAFでは、アプリケーションコード生成時にCソースを生成して、それをコンパイルしてターゲットとリンクして実行する「コンパイラ型ターゲット」という実行方式を選択することができます。
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ISaGRAFにはふたつの実行モード「インタープリタ型」と「コンパイラ型」があります。Cソースコード生成とは、アプリケーションをコンパイラ型で実行するための機能です。
- 実行速度がインタプリタ方式(通常の方式)にくらべ、2~5倍になる
- オンライン修正できない
- ターゲット用のCコンパイラ/リンカが別途必要
- SFC要素のブレークポイントを設定できない
- Ver3.20以下ではオプションソフトです。
- Ver3.23以降ではワークベンチI/O点数無制限版で使えます。32点、256点制限版では利用できません。
これは、作成したアプリケーションをANSI準拠のCソースコード出力するものです(インタープリタ型では中間コードを出力します)。出力されたCソースコードをターゲットOSのコンパイラでコンパイルし,ISaGRAF付属のライブラリ群とリンクすることで,実行プログラムを作成します。
この方式のメリットとしては、
なお、この機能は、バージョンや商品によってサポートの有無があります。
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ターゲットのバージョン間で、生成されたCソースコードで互換がない場合があります。
- Ver3.04以前のワークベンチが生成するCソースはVer3.20以降ターゲットと互換性がありません。
- Ver3.20以降のワークベンチが生成するCソースはVer3.04以前のターゲットと完全互換です。
- Ver3.20以降では大きな変更はありません。
- 新ターゲットの主な変更点は、パフォーマンスの向上とバグ修正です。
- Ver3.23以降では「SCC(構造化C)」というCソース生成をサポートしています。このコード生成オプションを選択すると、プロジェクトの各プログラム単位でCソースファイルが生成されます(従来の「CC86M」のCソース生成は、プロジェクト全体でappli.c,appli.hの2つのファイルにまとめられてしまいます)。
SCCを使う最大のメリットはアプリケーションコードが複数のファイルに分割される、という点です。大きなサイズのソースをコンパイルできないようなCコンパイラを使う場合でもコンパイルが可能になります。
なお、SCCはVer3.23以降のターゲットにのみリンクできます。
ISaGRAF Ver.4/5 WindowsNT版での作成手順 |