注意:ターゲット上で複数の ISaGRAF Ver.4/5バーチャルマシンを起動する場合には適用しないで下さい。
実行時に変更されないデータのサイズ
ROMやファイルに配置可能なデータです。
- カーネルのプログラム(サイズの詳細については後述)エラーメッセージファイル
カーネルがエラー発生時の詳細を表示するためのものです。ターゲットがコンソールなどの標準出力を利用できる場合に、printf関数で出力する文字列を格納します。標準出力を持たない場合は不要です。
ファイルは4種類あります。-
1. 標準のエラー
2. 標準の警告
3. インテグレータが追加したエラー
4. インテグレータが追加した警告
データ保存用に必要なサイズ
フラッシュメモリやファイル等に配置可能です。
- ダウンロードしたIECアプリケーション+リソース構成(詳細については後述)オンライン修正用の領域
この領域のディフォルトサイズは、ターゲットの移植時に決定します。ただし、このディフォルト値はエンドユーザが変更する場合があります。ワークベンチの「リソースプロパティ」-「拡張」タブより後から変更することができます。
- ダウンロードしたアプリケーションのシンボルテーブル
ワークベンチに作成される<リソース名>_SymbolsTarget.xtcファイルのサイズと等しくなります。
なお、通常はシングルタスク版ではアプリケーションシンボルテーブルのダウンロードは不要です。
- ダウンロードされたIECアプリケーションのソース
後でワークベンチへアプリケーションをアップロードする場合のもので、圧縮されています。アップロード機能を使わない場合は不要なデータです。
エンドユーザがアップロードを使用する場合はワークベンチの「リソースプロパティ」上のオプションで設定します。
- アプリケーション変数に保持属性を設定した場合の変数値の格納領域
RAMとして必要なサイズ
-
カーネルの実行ファイルは通常RAMにロードされます。これは、一般的にROM上での場合に比べ実行速度が速いためです。
効率的にアプリケーションを実行するためには、RAMに十分な容量が必要です。
カーネルのプログラムのサイズ
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以下に示すのは、ISaGRAF Ver.4/5 シングルタスク版のカーネルの実装サイズの概算です(単位:KB)。
WindowsNTの場合
ISa.exe
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ISaSYS.DLL
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エラーメッセージファイル
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合計
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156
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76
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40+7+2+3
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232+52=284
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ISa.exe のサイズ+ISaGRAF Ver.4/5 システムレイヤのDLL(ISaSYS.DLL)
の合計になります。
VxWorksの場合
ISa.o
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エラーメッセージファイル
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合計
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148
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40+7+2+3
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148+52=199
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その他のオブジェクトのサイズ
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上記の各サイズのうち、
- ダウンロードしたIECアプリケーションコードサイズリソース構成リアルタイムデータベース
例として、標準のサンプルプロジェクト "Project4" (1リソース+1フローチャートプログラム)の場合、必要なメモリサイズは以下のようになります。
アプリケーションコード + リソース構成
688 + 1896 = 2584[バイト]
リアルタイムデータベース
7408[バイト]
これには、オンライン修正用のメモリ領域、アップロード用圧縮ソースファイル、アプリケーションシンボルのサイズは含みません。