カーネルデータアクセスとは?


ISaGRAFのターゲットが管理しているアプリケーション変数へのアクセスのことです。

ISaGRAF Ver.3の場合

ISaGRAFのオプションソフト「ISaGRAF開発ツールキット」(型番:NSS-I4-IDK)を使ってISaGRAFのカーネルへの下記のデータアクセスが可能になります。

(1)シンボル(変数名やSFCステップなど)の管理
(2)ユーザルーチン(フックを利用してコール)の組み込み
(3)組込済みのクライアントライブラリを利用したカーネルへのデータアクセスを行うユーザタスク(マルチタスクシステムでも可能)

これらのデータアクセスは共有メモリとセマフォを利用したリクエスト/アンサーで構成されます。

カーネル内部を修正し、データが格納されているメモリに直接アクセスする方法も考えられますが、推奨できません。以下の情報は公開されているカーネールとのインターフェースであり、弊社ではサポートしかねます。また、予告無く変更する場合があります。

カーネルのアプリケーションデータ(変数値など)はSPACE2の共有メモリに格納されています。
メモリの先頭の内容は、ファイル tasy0ker.hstr_ker 構造体として定義されているヘッダーです。このヘッダーは主にデータの型(ブール型、アナログ型、タイマー型など)で構成されます。
このメモリの内容は主にスペース確保時の take0ini.c ファイルで記述されます。従ってどのようなユーザタスクもアプリケーションデータを処理するため、このメモリにリンクすることはできます。
 ただし、メモリ管理やサイクルの一貫性などに注意する必要があります。


ISaGRAF Ver.4/5の場合

ISaGARF Ver.3と同等の機能を持ったAPIをカーネル内部に持っています。このAPI群を"IXL(ISaGARF eXchange Layer)"と呼びます。

最終更新:
2008-07-31 12:28
改訂:
1.1
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