点数が多い場合I/O接続を手動でやるのは大変です。外部ツールから生成する方法はありますか?


ISaGRAF Ver.4/5では、I/Oの接続情報を外部からインポートする機能は持っていません。

ISaGRAF Ver. 4/5 のプロジェクトはMS-ACCESSのデータベースです。MS-ACCESSのクエリーを使うことで、外部のデータベースやツールと、ISaGRAF PROのデータベースの間のインタフェースをとることは可能です。

既存のクエリーの中で使用可能な物もあります。詳細については、ProDk.chm(ISaGRAF PRO開発ツールキットマニュアル)の「ワークベン チ」-「MS-Accessデータベース」の章をご覧下さい。また、プロジェクトファイルをMS-Accessで開くと、どのようなクエリーがあるか見る こともできます。
ただし、既存のクエリーはデータを読み出すものしかありません。

I/Oデバイスの追加
    1. I/Oデバイスを新規に追加するには、まず、"TDBuild"ツールでデバイスを定義します。
    2. インポート用のファイルが生成されますので、プロジェクトマネージャの「ファイル」-「インポート」-「PLC定義」を実行します。
    3. インポートの結果、データベースの"I/O device"、"Oem Parameter" テーブルが更新されます。

I/O接続情報を作成
以下の操作を行います。
    1. "Instance of device" テーブルを作成/更新します。
    2. 各デバイスのインスタンス毎に "Instance of Oem parameters" を作成/更新します。
    3. 空のチャネル(変数を接続しない)が存在する場合は、さらに、 "Symbols" テーブルに、変数辞書には表示されない「隠し変数」を作成する必要があります。
    変数名は必ず直接表現形式で "_IO_IX0_2" のような形式にしてください。
    命名規則については ISaGRAF PRO ユーザーズマニュアル(Pro.chm)「言語リファレンス」-「共通オブジェクト」-「変数」-「直接表現変数」をご覧下さい。
    "I" と "X" は文字で、その変数の型と方向(入力/出力)を示します。
    例の "0" はデバイスのインデックスです(ボードの位置)、"2" はチャネルのインデックスです。
    4. "Symbols" テーブルのフィールド "Wiring" に接続されているチャネルの情報を追加します。
    5. "I/O symbols" テーブルを更新します。

詳細については別途お問い合わせ下さい。

MS-Accessデータベースのクエリーを作成したくない場合は、リソースの全ての情報をインポート/エクスポートすることが出来ます。データ交換はテキスト/XMLファイルをベースに行われます。このファイルのフォーマットについては Prodk.chmの「ワークベンチ」-「リソースデータのフォーマット」をご覧下さい。


メニューのカスタマイズについて
なお、ISaGRAF Ver. 4/5では、任意のコマンドをワークベンチの「ツール」メニューに追加することが出来ます。
例えば、I/O接続を外部から行うためのコマンドを追加して、外部のデータから ISaGRAF PRO のプロジェクトデータベースへデータを転送するツールを起動するとか、既存のI/O接続ツールを他のツールに置きかえるといった使い方が考えられます。
詳細については ProDk.chm の「ワークベンチ」-「開発キット」-「フック関数」-「ツールメニューへのコマンドの追加」の章をご覧下さい。
最終更新:
2008-06-25 18:06
改訂:
1.0
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