ISaGARF Ver.4/5のコード生成機能では、Cソースコードと中間コード(TIC:Target IndependentCode)の2種類のコードを生成することができます。
TICコードは、ワークベンチ及びターゲット双方の上位互換を保証しています。
TICコードの仕様は全て公開されています。これを利用して、どなたでもPLCやソフトロジックのターゲットシステムの基本設計の参考とすることができます。
TICの構造
TICコードは、以下のような構造のファイルに格納され、ターゲットにダウンロードされます。
- アプリケーション構成情報バイナリ形式に変換されたSFCチャート (ステップとトランジションのリスト)TICコードに変換された命令
SFCチャートはどのようなSFCエンジンでも処理できるようになっています。例えば、いわゆるマトリックスベースのステートマシンでも可能です。
また、ターゲット側にそのようなソフトが実装されていない場合(旧いバージョンのターゲット)でも、ワークベンチ側でSFCチャートを直接個々の命令へ変換することができます。そのため、アプリケーション作成者はターゲットの仕様を意識することなく、 IEC61131-3の5言語全てを使うことができます。
TICコードはアプリケーション構造に関する情報と、非常に単純な「命令コード」・「ディスティネーション (演算対象)」・「オペランド」の3つの要素から典型的な命令形態をもつバイナリコード部分から成り立っています。そのため、ISaGRAFワークベンチと、別のターゲットシステムとの仲立ちとなるポストプロセッサを作成するのも比較的容易です。
TICの仕様書の入手方法
ISaGRAF Ver.4/5では、<ここ>をクリックするとPDFファイルを開けます。